| 収穫シーズンに突入 2005年9月16日 |
| 秋を迎えブドウの収穫シーズンがはじまろうとしている。オカナガン地方のブドウ収穫は、9月の第3週目から本格的になる。今年は例年に比べ雨が多く、特に春先の長雨の際は不安の声も聞かれたが、7月以降は安定した気候とこの地方らしい長時間の日照量を受けたブドウは予定通りの成長を遂げている。一般的な果実の収穫と違い、ワイン用のブドウの収穫は、微妙な収穫時期のタイミングによって、出来上がったワインの味に変化が生じるという点である。少々乱暴な説明になるかもしれないが、収穫を早くすればするほど |
| 辛口系のワインに仕上がり、収穫を遅くすればするほど甘口系のワインに仕上がる。これは特に白ワインの特徴的な傾向で、9月〜10月に収穫したブドウはテーブルワインとなり、11月〜12月に収穫するとレイトハーベストワインになり、更に収穫を遅くした場合、寒さが適合するとアイスワインとなる。早く収穫したから良いとか悪いとか、遅く収穫したから良いとか悪いとか、単純に説明できないところがワインの魅力でもある。 |
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収穫間際のブドウ |
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例えば、本来の辛口系に適したシャルドネやシャスラ、ピノブランを遅く収穫する必要はなく、これらは9月中にほとんどが収穫されると言っていい。一方、リースリングやゲベルツトラミネール、エレンフェルザーは、本来のブドウが持つフルーティーな香り、味わいを存分に引き出すために、前者のブドウ品種より後の収穫となる傾向が強い。しかし、これはワイナリーの考え方や、収穫能力、圧搾能力、醸造能力、人的な能力の都合に大きく左右されるので、必ずしも確定的に言えないところが面白い。
よく、「Aワイナリーのゲベルツトラミネールはすごくフルーティーなのに、Bワイナリーのゲベルツトラミネールは酸っぱくて美味しくありませんが、なぜ同じブドウ品種なのにあんなに味が違うのでしょうか?年代も同じですし、AとBのワイナリーは、歩いても行けるくらい近いので、気候や土壌が違うとも思えません。」という質問を頂くことがある。たしかに、年代も同じ、ロケーションも変わらないところで作られた同じ品種のブドウの味わいが、極端に違うというのは不思議である。その一番の理由は収穫時期のタイミングの違いだと考えれば理解しやすい。
ワイナリーは当たり前のことだが美味しいワインを造りたいと考えている。しかし、極端に作づけ面積の大きな畑を持つワイナリーや、能力以上に大量生産をしようとするワイナリーには、収穫時期のタイミングを計っている余裕がない。スケジュールに沿って機械的に収穫せざるを得ず、そのためにタイミングが微妙に狂った収穫となってしまったブドウが出てくるのである。それらのブドウから作られたワインは、何か今ひとつと感じる味わいになってしまったとしても不思議ではない。
そうした違いを見極めるためにも、それぞれのワイナリーが得意とする品種を試飲してみることをオススメする。ワイナリーは、全ての品種を同規模に栽培しているわけではなく、「うちはコレが得意!」という切り札を持っている。裏返せば、切り札といえる品種を持っていないワイナリーは魅力に欠ける。ワイナリーを訪れたら、そこのメイン品種を試飲してみることだ。意味もなくたくさん飲み比べても、味の本質やオカナガンのワインの面白さを感じることはできないだろう。
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| さて、毎年この時期になると、日本からのツーリストがケロウナにやってくる。と言っても、所詮は私を頼ってこられる方々なので、あくまでも個人旅行の規模でしかなく、大規模な団体ツアーというものではない。この時期のケロウナに来られる特典は、何と言っても収穫を体験できることである。しかし、何の予備知識もない、いわゆる素人が繁忙期のワイナリーの畑で収穫作業を体験することなど、本来はあり得ない話だ。しかし、実際に日本の方からの要望が多いのも事実。 |
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日本からの旅行客を畑に
案内しブドウ収穫の作業体験 |
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私が当地ケロウナ産のワインを日本に輸出販売をしているので、その取引先のワイナリーに限って、ワイナリーのオーナーの許可を貰ってあるので、私が同伴することであれば、写真のような簡単な収穫作業体験を実施することも可能となる。
私が想像している以上に、このような収穫作業体験を日本人の方々は男女問わず、年齢も問わずに大変喜ばれている。食に対する興味もさることながら、原材料となる農作物を間近で見ることができ、自分の手で「収穫」という作業を体験できることに、他ではない新鮮さを感じるのだろう。
オカナガンのワインを飲むことはもちろんのこと、収穫体験を通してカナダのワイン、オカナガンのワインを知っていただくことは大変有り難いことだと思う。 |