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ケロウナの山火事とワイナリーの被害
2003年8月18日。ケロウナ市東南部のオカナガン州立公園から出火しました。これがケロウナ市を襲う巨大な山火事の始まりでした。酷暑となったこの年、カナダ全土で相次ぐ山火事が発生。それまで全く山火事に見舞われなかったケロウナ市でしたが、とうとう炎の恐怖にさらされることになったのです。
慢性的に西風が吹く地形のため、山火事はその勢いを増し、ケロウナ市東部の山林地帯へ広がりました。この間、住宅300件を焼き尽くし、出火後1週間目には最大3万人に避難勧告が出されるなど、天災に無縁だったケロウナ市民は不安な生活を余儀なくされたのです。8月24日、とうとうワイナリーを炎が襲いました。私達の一番の取引先で、仕事を越えた友人としてお付き合いを深めていたSt.Hubertus Estate Winery が火炎に包まれる事態になったのです。多大な被害を受けたまま、ケロウナ市当局からワイナリーからの完全撤退、立入禁止命令が出されました。
9月1日に関係者の立ち入りが許可され、私も大急ぎで駆けつけました。変わり果てたワイナリーの姿に言葉を失いました。ワイン倉庫、機械室、作業室、営業オフィス、オーナー家族のアンディ&スーザン夫妻の家は全く無傷でしたが、レオ&バーバラ夫妻の自宅、ワインショップ、醸造所は全焼していました。


被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
同じ位置から撮影しました。右の写真と全く別の風景です。変わり果てたこの場所が、同じ場所とは思えません。この左側にはオーナーのレオ&バーバラ夫妻のお屋敷がありましたが、ワインショップ同様、全焼しました。
ワイナリーファミリーのジェバード家が、故郷スイスの伝統的な建築で立てたワインショップの全景です。私が最後にこの姿を見たのは8月19日でした。



被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
同じ位置から撮影した写真です。オーク樽は全て燃え尽き、フレームだけが焼け焦げて散乱し、ステンレス製のタンクが黒焦げのまま、なんとか原形を保っています。
ワインショップの地下は醸造所でした。全てのワインは最新設備の整ったこの場所で醸造されました。中に入るとオーク樽の香りが漂っていたことが思い出されます。



被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
同じ場所から反対方向の景色です。緑だった葉が茶色くなり、青草に覆われていた地は、すっかり焼け焦げてしまいました。このラインのブドウは全滅で、植え替えを余儀なくされます。
9月は本来でしたら、このような風景です。まだ甘酸っぱいブドウを何度、口に入れたことでしょう。今年のブドウの出来は?などと談笑しながら皆でブドウをつまんだものです。



被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
同じ場所からの撮影です。オーナーのコレクションだったアンティークのトラックもご覧の通りです。この場所がこんな姿に変わろうとは・・・
日本からお越しになられたお客様は、必ずこの場所で記念撮影をされました。時にはオーナー家族が一緒に並んでくれたり、想い出の深い場所となったお客様も多かったと思います。



被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
テイスティングカウンターがあった場所です。同じ場所から撮影しました。この場所は本来でしたら、右の写真のようになっていたのですが・・・
この場所でアイスワインをはじめ、このワイナリーが作るワインをテイスティングしていたのです。オーナー家族の皆さんが直接お相手をしてくれる魅力的なワインショップのテイスティングカウンターでした。



被害を受けた直後の撮影
被害を受ける前の本来の風景
山火事に襲われた直後のブドウに触れるなどとは想像すらしていませんでした。信じたくないですが、この写真が現実の風景です。
いつもワイナリーに行くと、私は畑に入ってブドウの育成具合をチェックしていました。このワイナリーで季節毎の風景の違いを感じるのは感動的でした。


その後のワイナリー 力強い復活の足跡について <クリック>





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