ワイナリーの被災から復旧活動へ

山火事による直接の被害を受けた St.Hubertus Estate Winery
では、復旧作業が開始されました。当ワイナリーの製品を日本に輸出するエージェントとなっている私達(OGT
Canada、【わいん@カナダ】)は、ワイナリーのオーナーから、ブドウ畑の散水設備の修復を依頼されました。
散水設備とは、簡単に言いますとブドウに水を与えるスプリンクラーです。90エーカー(約11万坪)の広大なブドウ畑の地中に水道管が埋設されていますが、パイプはプラスチックなので山火事の熱で溶けてしまってます。
破損個所をシャベルで掘り起こし、大型の電動カッターで切り離し、新しいパイプを接合する仕事が、私たちの仕事となりました。
復旧作業が始まった9月初旬は夏の日差しがまだ暑く、埃まみれになりながら、焼け焦げた後が残るブドウ畑の中で、水道管の修復作業に追われた毎日でした。
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| 広大なワイナリーの敷地には、被災の爪痕が深く残っていました。山火事で黒く焼け焦げた鉄製の水道管。オーナーのコレクションだった自作のアイスワインの変形したボトル。火炎の恐怖を思い起こさせる風景があちこちに広がっていました。 |
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| 大規模な復旧作業が開始されたのは2003年9月初旬でした。全焼したオーナーのお屋敷とワインショップ、それに醸造所の瓦礫の山は解体業者によって運び去られ、被災を免れたワイン第一倉庫内に、新しい醸造設備が設置されます。 |
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| 私達は、ブドウ畑の地下に埋設された散水用の水道管を補修、修復する作業に連日追われました。黒焦げの木々の中、埃まみれ、灰まみれの作業が続きました。 |
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| 2003年9月12日。テスト散水を実施。なんとか無事に全てのスプリンクラーから水が散水されるまでに至りました。この後、水圧調整や新たな破損個所の有無を確認する作業のため、ブドウ畑内を監視するための巡回作業が続きました。 |
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| 全焼したワインショップは、被災を免れたワイン第二倉庫内に建設されることに決定。倉庫内にねかされたワインを整理し、専門業者がフルスピードでワインショップの設置に取りかかりました。この間、ワイナリーの通常作業が大幅に遅れたため、私達は倉庫内で手作業によるワインのラベル貼りを行いました。 |
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| 今回の山火事により、ブドウ畑の約20%が被害を受けました。しかし今後のブドウ樹の育成具合によっては、20%以上の被害になるだろうと言われています。そんな中、被災を免れたブドウは、例年通りの甘さを保ちながら、元気に育っていました。 |
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この St.Hubertus Estate Winery は、今回の山火事によりケロウナで唯一、被災しました。その情景は悲惨を極めました。しかし、ワイナリーのオーナー家族や、ワイナリーの関係者の迅速な協力の元、確実に復旧作業が続いています。
このワイナリーが新しく生まれ変わるのは、おそらく2004年春頃になろうかと思います。被災したことをいつまでも悔やんでいても何も始まりません。私達は悲しまず、落ち込まず、そして諦めずに、新しいスタートをきることになったのです。 |
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